一般財団法人日本宝くじ協会助成による冊子の無償配布事業
自治宝くじの社会貢献広報事業の助成により、口腔保健に関する知識技術などの情報を提供し、普及啓発を図ることを目的に冊子を作成し、全国市区町村、全国中央図書館のほか、健康イベント参加者などへ無償配布しております。
歯や口の健康を保ち、豊かな食生活を営むことは、子どもの心とからだの成長を促し、健康を保つうえで大変重要で、いきいきとした生活を送るための基本です。
成長にあわせたテーマを設定し、年代別に「お口の健康づくり教室」を開催しています。
児童館「よい子のよい歯を育てよう」
乳幼児の保護者を対象に、「よい子のよい歯を育てよう」をテーマに、乳幼児の歯とお口の成長、乳歯の役割などについての講話や、遊びながら楽しく仕上げみがきをします。
小グループでコミョニケーションをとりながら、お口に関する困りごとを解決していきます。
保育園「なんでも食べる子元気な子」
園児と保護者を対象に、「何でも食べる子元気な子」をテーマに、オリジナルの紙芝居や人形劇を通して、「なんでもすききらいなく食べる」、「おやつは時間をきめて食べる」、「食べたら歯をみがく」の3つの約束をし、園児に歯の大切さを伝えます。
小学校「数えてみよう!おとなの歯」
児童を対象に、「からだを大切にしよう!」をテーマに、「おとなの歯がはえたかな?」、「うまくみがけているかな?」など、実習を通して自分の口の中を手鏡で観察します。永久歯の本数を数えることで成長に気づかせます。
生え変わりのために複雑になっている口の中を、工夫して歯をみがく体験から、ていねいに手入れすることの大切さを認識することができます。
高学年では、歯肉炎についての知識や歯みがきのテクニックを習得します。
中学校「さわやかな息してますか」
中学生を対象に、「口臭予防」、「喫煙の害」をテーマに、スライドを使った講話をし、口腔の病気は細菌感染から引き起こされることや食生活や間食の取り方の影響が大きいことをわかりやすく伝えます。
「睡眠不足→朝寝坊→朝食を抜く→唾液が出ない→口臭を発散する」など、生活習慣を見直すきっかけづくりをします。
「お口の健康づくり教室」参加者の声
子ども
- むし歯にならないように、おやつを食べすぎないようにします。
- 歯をみがくのが楽しかった。
- 歯だけではなく、歯ぐきのことも考えてみがこうと思った。
- ずっと白い歯でいたい。
- 去年より、きれいにみがけていたのでよかった。
保護者
- 仕上げみがきのポイントがつかめ、親と子のスキンシップの意味でも大切だということが分かりました。
- 寝る前の歯みがきが習慣になりました。
- おやつの種類やカロリーを子どもが気にするようになり、食生活の見直しになりました。
高齢になると、食べ物をかむ機能や飲み込む機能などの口腔機能がおとろえ、特に65歳以上で窒息事故や誤嚥性肺炎で亡くなる方が多くなることがわかっています。
お口の健康の維持・改善のためには、「口がかわく、むせる」などの口腔機能の低下を早期に発見し、歯止めをかけることが重要です。
高齢者のための「健口教室」
お口のリハビリ体操や座ってできるストレッチ体操のほか、リクレーションを通して、楽しみながら口腔機能を高めることができます。
介護スタッフのための「口腔ケア研修会」
高齢者の口腔機能についての講義や口腔機能向上プログラムの実習を通して、基本的な知識の理解を深め、技術を習得していただきます。
ケアマネジャーのための「口腔機能向上サービス研修会」
口腔機能向上プログラムの解説と、口腔機能向上サービスの計画から口腔機能維持管理加算の算定など、実際に取り組むにあたり必要な情報の提供を目的とした講習会です。
医療ネットワーク支援センター 東日本大震災復興支援プロジェクト[healthaid] への協力
避難所などで開催される『こっちゃ来たらいいべぇ』イベントの歯科相談を担当し、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層を対象に口腔衛生指導などの支援やコミュニケーションづくりの支援を行っております。
三菱商事復興支援財団復興支援助成金により活動しております。
日本歯科医師会・日本歯科衛生士会連携活動による東日本大震災被災地の口腔ケア支援活動への協力
日本歯科衛生士会からの依頼によりボランティアを派遣し、歯科医師とのチームで宮城県南三陸町、石巻市の避難所や高齢者福祉施設などを訪問し、口腔ケア・歯科相談・口腔衛生指導などの支援活動を行いました。