「健口チャンネルⅪ」~【女性の健康週間】思春期の健康を考える~

健康情報

3月1日~8日は「女性の健康週間」です

「女性の健康週間」は、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会の提唱により、女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指し、2005年に定められました。

国や地域の公共団体、関連団体から、さまざまな健康情報が発信されています。

★女性の健康週間|とうきょう健康ステーション (tokyo.lg.jp)

 

■女性の健康は、ホルモンの影響を大きく受けます

女性ホルモンは、思春期から老年期までの間に、ジェットコースターのように急上昇、急下降します。
この変化に伴って、思春期の生理不順やPMS症状による心の不安定、更年期の高血圧症や粘膜の乾燥、高齢期の骨粗しょう症などの症状が現れます。

今回は、思春期にスポットを当てて女性の健康を考えてみます。

 

■体脂肪率18%以下は要注意

思春期は、女性ホルモンの働きによって皮下脂肪が付きふっくらとした体形になりますが、年頃の子どもたちは、モデルのようなスリムなスタイルに憧れて、過度なダイエットをしがちです。

 月経を起こす「女性ホルモン」の分泌を指令しているのが脂肪細胞。

仕組みは、脂肪細胞からレプチンの分泌→脳に指令→女性ホルモン分泌

従って、体脂肪率18%以下になると月経異常(不規則・停止)が増加しはじめ、体脂肪率が10%を切ると、ほぼ全ての人に問題がおこると言われています。女性はからだには、ある程度の皮下脂肪を保つことが大切です。

 

 ■年齢によるエストロゲンの変化

思春期に 無月経が続くとエストロゲンが正常に分泌されず、将来、不妊のリスクにつながる可能性があります

 

■思春期に骨がグ~ンと成長する

女性ホルモンは、脳、血管、筋肉などの機能の調整をしていますが、思春期ではの成長に大きく影響します。 過度なダイエットは女性ホルモンの分泌が低下させ、骨量を十分に増やせなくなってしまい、将来の骨粗しょう症につながる危険性があります。

 

豆知識:思春期の男性のダイエットの影響は?

男性の場合も過度なダイエットは男性ホルモンの分泌を低下させますので、骨の成長に影響が出ます。また、精子の数が少なくなるため、不妊のリスクにつながる可能性があります。

 

■歯周病菌が繁殖しやすい

女性ホルモンの分泌多くなる思春期や性成熟期(妊娠期・出産期)は、歯周病になりやすい時期です。歯周病菌の中には、女性ホルモンを栄養源として繁殖する菌もいますので、出血や腫れていないか鏡でセルフチェックをしましょう。

 

■お口の健康アップのために大切な2つのこと

歯科医院での歯科健診+歯みがき指導

セルフチェックでは気づきにくい奥歯、すき間、歯周ポケットの診察、歯石・歯垢のクリーニング、そして歯科衛生士によるセルフケアへのアドバイスは、歯みがき方法の癖を見直すよい機会になります。

毎日のオーラルケア

食事後の歯みがきは、むし歯・歯周病予防に最も効果があります。特に、就寝中に歯周病菌が増殖するため、就寝前の歯みがきはより丁寧にしましょう。

 

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