咀しゃく能力検査からお口と全身の健康をサポートします!

協会関連

2018年度より特定健康診査の質問票に「何でも噛んで食べることができますか」という項目が新設され、口腔衛生の支援に加え、口腔機能に着目した支援が注目されています。
当協会では、事業所歯科健診に咀しゃく能力検査を実施し、咀しゃく能力を生涯にわたって維持するため、口腔機能の活性化を目指したサポートをしています。

 

「咀しゃく=口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうこと」に必要な口腔機能

口腔機能を餅つきに例えると…

臼が口腔、杵が歯、つき手は噛むための筋肉(阻しゃく筋)、打ち水が唾液、手でこねる動作が舌の役割です。この役割がひとつでもないと、餅はうまくつけません。
それぞれの役割分担がうまく調和することで、食べ物を飲み込みやすい形にします。

 

「口腔機能が低下するのは高齢者」と思っていませんか?

当協会の調査から、本人の質問回答と咀しゃく能力検査の結果には大きな違いがあることがわかりました。
問診回答では「何でも噛んで食べられる」が約9割でしたが、咀しゃく能力検査では、20・30歳代の若い世代でも約3割に咀しゃく能力の低下がみられました咀しゃく能力の低下は、自分で食形態が選べるため気づきにくいということが考えられます。

20歳代から「噛むこと」に着目した支援が必要です。

(グルコセンサーGS-Ⅱ(R)/ジーシー使用 2018年実施)

 

しっかり噛んで食べることは、からだと心の健康に大きくかかわります

 

咀しゃく能力検査とは

検査にはいくつかの方法がありますが、事業所歯科健診では「グルコセンサーGS-Ⅱ(R)ジーシー」を使用しています。
方法は、グルコース含有グミを噛み、吐き出した溶液から溶け出したグルコース濃度を数値化して判定します。
短時間かつ省スペースで実施できるため、健康診断時に咀しゃく能力検査のみでの併催にも適しています。

 

噛む能力が低下する原因には、歯数、歯・歯肉の状態、歯並び、咬合、舌圧、咀しゃく習慣など、様々な原因が考えられます。
保健指導では、検査で得られた数値と口腔状態、生活習慣を総合的に把握し、改善へ向けた健康支援を行っています。

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