6月4日〜6月10日は「歯と口の健康週間」です!~舌ケアの重要性~
健康情報
この週間は、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が連携して実施しています。国民に歯と口の健康に関する正しい知識を普及啓発し、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としています。
今年度の標語は「咲かそうよ 笑顔の花を 歯みがきで」
歯みがきでウイルス感染予防
ウイルス感染は、歯周病菌の酵素がカギになる!
口腔が不潔になると細菌が増え、ウイルス感染のリスクが高くなります。特に、歯周病菌の持つ酵素が細胞内へのウイルスの侵入をあと押しすると言われています。
参考:一般社団法人歯科医学会連合HP「新型コロナウイルス感染症について」
口腔細菌が住みつくのは歯だけではない!
口腔細菌は舌や咽頭などの柔らかい粘膜部分にも付着して繁殖し、表面積に付着する割合は、歯が25%に対して舌や咽頭などの粘膜が75%です。そのため、歯の表面のプラーク(歯垢)を歯ブラシで除去するだけでは不十分です。歯みがき、歯間ケア、洗口(マウスウオッシュ)、舌ケアを行い口腔全体のケアに取り組みましょう!
一般財団法人日本口腔保健協会冊子「口からはじまる全身の健康」より
細菌は就寝中に増加する!
起床時の歯みがきが効果的
就寝中は、唾液の減少により口腔細菌が増加します。起床時に歯をみがくことで細菌を減らしましょう。食後の歯みがき+起床時の歯みがき=4回の歯みがきが効果的です。
舌ケアの重要性
新型コロナウイルスに感染しウイルス性肺炎を発症すると、肺の免疫力が低下し歯周病菌などによる細菌性肺炎を起こしやすくなります。重症化は、ウイルスと細菌のダブルパンチによるものではないかと言われています。細菌性肺炎のリスクを減らすためには、舌ケアは重要なセルフケアの1つです。
舌ケアのポイント
舌ケアの目的は舌苔の除去です。舌苔とはプラーク(歯垢)と同様に細菌の塊で、口臭の原因となるだけでなく、口腔全体への細菌の供給源になります。舌は柔らかい組織ですから、歯ブラシではなく舌ブラシを使用します。起床時に舌をチェックし、1日1回朝の舌ケアがお勧めです。
舌ブラシの使い方
①舌ブラシを水で湿らせます
②舌の奥から前へ優しくなでるように5回ほど動かします
③舌苔を除去した舌ブラシを流水で洗います
④もう一度数回なでるように動かします
⑤仕上げは、薬用洗口液でゆすぎましょう
歯みがきで、笑顔を咲かせましょう!