5月31日 世界禁煙デー
健康情報
世界保健機関(WHO)は、毎年5月31日を世界禁煙デーと定め、たばこが健康被害などの悪影響をもたらすことを社会に訴え、禁煙を推進するための呼びかけをしています。日本では世界禁煙デーから始まる5月31日~6月6日の一週間を「禁煙週間」としています。2019年WHO世界禁煙デーのテーマは
Tobacco and lung health「肺の健康は禁煙から」です。
たばこの煙の中には、約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの有害物質は、たばこを吸うと速やかに肺に到達し、血液を通じて全身の臓器に運ばれます。DNAに損傷を与えるなど、がんの発生メカニズムのさまざまな段階へ関与して、がんの原因となります。
国立がんセンター調査
2020年4月1日~屋内原則禁煙へ!
2018年に健康増進法が改正され、受動喫煙防止対策が2020年4月1日に全面施行されます。受動喫煙を防止するための対策はマナーからルールへと変わります。
厚生労働省HPより
喫煙とお口の健康
たばこの煙が直接接触する口腔内にはこのような悪影響があります。
むし歯・歯周病・口臭
唾液の分泌量が減り、口腔内の汚れが停滞しやすくなります。停滞した汚れから細菌が繁殖し、お口のトラブルの原因に。
歯周病の重症化
血管が収縮することで血流が悪くなり、歯肉からの出血に気づきにくくなります。また歯槽骨の吸収が大きいことや、治療の効果が出にくいことから歯周病が重症化しやすくなります。
口腔がんのリスク
咽頭・喉頭・舌がんのリスクになることが分かっています。
口腔のセルフチェックをする習慣を
お口の中は鏡をみてセルフチェックすることができます。口腔がん予防のために歯肉、頬粘膜、上あご、舌をよく観察する習慣を身につけましょう。
チェックポイント
治りにくい傷、入れ歯やさし歯がいつも同じ部位に当たり傷になっている
なかなか消えないシコリ、腫れがある
ただれて、赤や白に変色している
口の中から出血しやすい
口内炎がなかなか治らない(2週間以上同じ部位にある場合は要注意!)
口腔がんの予防のために
刺激物(タバコやお酒)を控え、栄養バランスのとれた食事をする
禁煙週間を機に禁煙しませんか?禁煙を失敗してしまった経験があっても何度でも挑戦しましょう。条件を満たせば保険で禁煙治療も可能です。
かかりつけ歯科医院を持つ
むし歯や歯周病、粘膜の定期チェックやクリーニングを受けましょう。気になる症状がある場合、歯科医師や歯科衛生士に相談することができます。
口の中を清潔に保つ
歯ブラシのみのケアではなく、デンタルフロスや歯間ブラシで隙間対策、薬用洗口液で粘膜ケアを行います。
参考↓
是非、毎日の習慣に取り入れてください。