「健口チャンネルⅠ」~マスクの下の口呼吸に注意~
健康情報
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、再び4都府県に緊急事態宣言が発令されました。終わりの見えないコロナ禍の中、マスクを外せない毎日が続きます。人は本来、鼻で呼吸しますが、マスクを着けることでの息苦しさから、「口呼吸」になりやすいと言われています。マスクの下で口を開けて口呼吸になっていないか、注意が必要です。
Ⅰ.「口呼吸」のデメリット
1.肺にウイルス・細菌が侵入しやすい
2.唾液が減少し、細菌が増殖する
唾液には健康を保つ大切な働きがあり、1日1~1.5リットルが分泌されます。
口呼吸での乾燥により量が減ると、口腔内の細菌が増加し、細菌や汚れを洗い流す作用も低下し、口腔に様々な影響が出ます。
むし歯になりやすい
歯周炎になりやすい
口臭が強くなる など
一般財団法人日本口腔保健協会冊子「お口の健康とメタボリックシンドローム」より
Ⅱ.唾液は宝の水
唾液の分泌を促すために
1.口腔の乾燥を防ぐには、唾液を分泌する耳下腺、顎下腺、舌下腺を刺激するマッサージが効果的
一般財団法人日本口腔保健協会冊子「フレイル予防で健口長寿」より
2.よくかんで食べよう
食事をよくかむことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。
マスクで鼻を覆われると、息苦しさから口呼吸になりやすいですが、鼻での呼吸を意識して、口腔のトラブルを防ぎましょう