口腔ケアでインフルエンザ予防~新型コロナとの同時流行を警戒~

健康情報

毎年、冬の訪れとともに流行が拡大してくるのがインフルエンザです。特に今年は例年と大きく異なり、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、インフルエンザと新型コロナの同時流行が危惧されています。

 

症状が似ているインフルエンザと新型コロナ

インフルエンザと新型コロナは症状が似ており、医師でも見分けることが難しいといわれています。新型コロナでは味覚や嗅覚の異常が現れるといわれていますが、その症状が現れない人もいるため、自己判断はせずに医療機関に相談する必要があります。

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の違い

参考:⼀般社団法⼈⽇本感染症学会提⾔「今冬のインフルエンザと COVID-19 に備えて」

 

インフルエンザ予防対策

インフルエンザを予防するポイントは...

参考:厚生労働省HP「インフルエンザ総合ページ」より

 

新型コロナウイルスも飛沫やウイルスに接触することで感染するため、基本的な予防対策は共通しています。
今年は新型コロナウイルスの流行によるマスク・手洗い等の習慣の効果からか、日本では例年と比較してインフルエンザの発症報告数が少なくなっています(令和2年10月23日時点)。

 

口腔ケアでウイルス感染予防

★歯周病菌が持つタンパク質分解酵素は、ウイルスの侵入を手助け

参考:一般社団法人日本歯科医学会連合HP「新型コロナウイルス感染症について」より

 

★唾液に含まれる抗体IgAの働き

抗体IgAは、ウイルスなどの有害な微生物を排除する役割を持ちますが、口腔内が汚れていると免疫機能がうまく働かなくなってしまい感染リスクが高くなります。
口腔内を清潔に保つことは、ウイルス感染・重症化予防につながります。

IgAが細菌やウイルスをブロックするしくみ

参考:日本歯科医師会HP「口腔ケアで免疫力アップ」より

 

★口腔ケアは、3ステップケア+舌ケアで!

【ステップ1】歯みがき
【ステップ2】歯と歯の間の清掃(デンタルフロス・歯間ブラシ)
【ステップ3】薬用洗口液でゆすぐ

★舌ケアの重要性

舌ケアの目的は舌苔の除去です。舌苔とはプラーク(歯垢)と同様に細菌の塊で、口臭の原因となるだけでなく、口腔全体への細菌の供給源になります。
新型コロナウイルスは、ACE2という受容体を持つ細胞に結合して感染すると言われています。この受容体は舌に多く存在していますので、きれいに保つことが重要です。
また、ウイルス感染で肺炎を発症した場合、人工呼吸器の装着が必要となる可能性もあります。口腔内の細菌数が多いと、細菌が気道に侵入し肺炎が重症化するリスクが高まります。

Point①舌の上に汚れが付着していないかチェックしましょう

 

Point②舌ケアは朝起きた時がオススメです

 

インフルエンザ、新型コロナウイルスの感染予防・重症化予防のためにも口腔内をきれいな状態に保つことが重要です!
口腔ケアをプラスして、この冬もウイルスに負けない健康な身体を維持しましょう!

 

 

 

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