3月1日~8日は「女性の健康週間」

健康情報

女性が生涯を通して健康で充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援するため、厚生労働省は3月1日~8日を「女性の健康週間」と定めて、女性の健康づくりを国民運動として展開することとしています

知っておきたいライフステージとお口の変化

女性のライフステージには「女性ホルモン」が深く関わっており、お口の健康にも影響しています。ライフステージの特徴をよく知り、健康な口腔を保つ対策を立てましょう

思春期

女性ホルモン分泌が活発になり歯肉炎を起こしやすい時期です。女性は男性に比べ「間食を取る習慣」「歯の萌出が早い」などによりむし歯が発生しやすいといわれています。さらに口呼吸の習慣があると、唾液が減少して細菌が繁殖しやすい環境になり、口臭の原因にもなります。

妊娠期

女性ホルモンを好む歯周病菌が繁殖する場合もあり、歯肉炎・歯周炎を起こしやすい時期です。また、食事回数の増加、つわりによる胃液の逆流などにより、口腔内が酸性になりむし歯が発生しやすい環境にもなります。歯周病菌やその産生毒素は血流から胎盤に侵入し、早産や低体重児出産の原因にもなります。

更年期

女性ホルモンの急激な減少により唾液量が減少しドライマウスになりやすい時期です。また、女性ホルモンの減少は骨粗しょう症の原因でもあるため、歯を支える骨の骨密度も低下しやすくなります。歯周病が重症化し歯の喪失のリスクが高くなる年代ですので、ぜひ、歯周病健診を受けましょう。

老年期

「むせる」「滑舌が悪くなる」「食べこぼし」「噛めない食品の増加」などのわずかな衰えを感じたら、口腔機能が低下している可能性があります。誤嚥性肺炎の予防のためにも、かかりつけ歯科医院でお口の機能チェックや定期的なお口のクリーニングを受けましょう。

骨密度も女性ホルモンの影響を受けています

日本国内の骨粗しょう症患者の推計は約1,280万人、うち女性が980万人、男性が300万人程度とされています。(「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」より)たしかに女性の方がかかりやすい病気ですが、発症している人の4人に1人は男性ということを考えると、男性も油断はできません。

骨密度のピークは20歳前後、若いうちから対策が大切です。

10~20歳代に高い骨密度を獲得しておくこと、少なくとも18歳までに部活など強度の運動をしていることが、骨粗しょう症予防に最も効果的であることがわかっています。

骨量を減らす原因は

カルシウム+ビタミンDの摂取で、骨を丈夫しよう!

食事

カルシウム+ビタミンD、また1日15分程度の日光浴が、腸からのカルシウムの吸収を高めます        成人の1日当たり摂取推奨目安:カルシウム:男性700㎎、女性650㎎、ビタミンD:男女ともに5.5㎍

●カルシウムを多く含む食品の例(mg)(日本食品標準成分2015年版より算出)

●ビタミンDの多く含む食品の例(㎍) (日本食品標準成分2015年版より算出)

運動

運動が骨の健康に効果がある報告は数多くあり、「ウォーキング」「筋力トレーニング」「バランストレーニング」により、閉経後の女性の骨密度上昇、骨折の抑制、転倒予防において効果があります

豆知識

体という漢字の旧字体は、「體」と書きます。骨が豊なのが体です。いきいきとした生活を送る体を維持するために、しっかりと運動をして丈夫な骨を保っていきましょう。

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