神津島村歯科健康教育のご紹介
レポート
2019年7月10日~12日の3日間、東京都神津島村にて歯科健康教育を行いました。毎年の恒例行事となり、今年で13回目となります!今回は7月の実施となり、あいにくお天気が優れない日もありましたが、神津島の特産物を美味しくいただき、海の綺麗さや温泉に癒されながら3日間を過ごすことができました。
神津島村について
東京から南へ180km、人口約2,000人、神津島は伊豆諸島を造った神々の集会所だったとの伝説のある島です。美しい白砂の海岸や、花の百名山に数えられる天上山など、海と山両方のレジャーを満喫できるスポットが満載で島内には知られざるパワースポットも多数あります。新鮮な魚介などのグルメも満喫することができる伊豆諸島の中でも人気の島です。
アクセス
【空路】調布飛行場より約45分
【航路】竹芝桟橋より大型船で約12時間
神津島photo
歯科健康教育の内容
今年度も乳幼児、保育園児、小学生、中学生へ学年別に講話と実習を交えて実施しました。
乳幼児
保護者:子どもの歯を守るためのポイントや仕上げみがきのコツを講話
乳幼児:実際に保護者に仕上げみがきをしてもらう
お友達が仕上げみがきを上手にしている様子を見ると「自分も!」と大きくお口を開けて保護者のひざに寝ころんでくれるお子様もいました。
保育園児
保護者:おやつのとりかたや咀しゃくの重要性についての講話
園児:紙芝居を使用し、動物たちの楽しいやり取りの中から歯の大切さを知る
真剣にお話を聞いて、そのあとの歯ブラシの練習も一生懸命取り組んでくれました。
小学生
指導目標に沿って進めていきます。
1~2年生「第一大臼歯を守る。むし歯から歯を守る知識とブラッシング方法を習得する」
クイズを交えて楽しく学び、口の中に興味・関心をもってもらいます。今回は歯の王様「第一大臼歯」を守るために第一大臼歯の特徴やみがき方を講話しました。
3~4年生「歯の交換時期にある自分の歯並びをよく自覚し、自分に適した歯みがきを理解する」
むし歯の原因を詳しく学習していきます。自分の歯並びにあった適切なブラッシングを習得するため実習に重点をおいて行います。
5~6年生「口腔の健康と全身の健康とのかかわりについて理解する」
むし歯予防に加えて歯周病とその予防についても講話をします。デンタルフロスの使い方も実習しました。
※小学生は全学年歯垢の染め出しを行い、歯科衛生士と一緒に歯みがきの練習をします!
中学生
1~3年生「口腔の健康と全身の健康とのかかわりについて理解する」
中学生の多くは本土の高校に進学し寮生活をするため、この時期に基本的な生活習慣を身につけることが重要になります。スマートフォンの長時間利用により就寝時間が遅い、朝食の欠食等も多い時期ですのでその影響について、また、養護教諭の要望により、メディアリテラシー(メディアに溢れている口腔保健情報をどのように捉え、取捨選択していくべきなのか)についても講話しました。
実施終了後は、今回の反省と次回に向けての意見交換会を養護教諭、保健センターのスタッフ、歯科衛生士で行います。
おわりに・・・
授業のおわりにレポートを提出してもらいますが、とてもしっかりしたコメントが書かれていて感心しました。学習を通してどのようなことを感じてくれたのか毎年レポートを見るのが楽しみです。今後も神津島村の子どもたちが口腔の健康を守れるようサポートしていきたいと思います(^^)
お問い合わせ
担当 一般財団法人日本口腔保健協会 東京事業部 大和田瑞希
TEL 03-3818-4158
E-mail info@jfohp.or.jp